スポーツ外傷・障害│豆知識コーナー|練馬区 大泉学園の肝臓専門医・内科 大井手クリニック

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豆知識コーナー

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2005年2月1日

スポーツ外傷・障害

ハイライト
● Overuse syndrome 
● Jersey finger 
● Skier’s thumb

外傷の種類とスポーツ

生活習慣病の予防や、体力維持・増強、生活の質向上、精神的リフレッシュなどでスポーツをする人が増え、それに並行してスポーツ外傷・障害の患者さんが増えています。

[総論]
年齢別でみると31~40才が1.45%と発生率は最も高く、次いで11~15才、41~50才、21~30才の順で、高齢になるにつれて低下しますが、最も低いのが6~10才で0.52%です。
種目別ではアメリカンフットボールが最多で、コンタクトスポーツであるが故ですが、ラグビーはアメフトの1/3程度の発生率です。ごついプロテクターがあるためにかえって激しいコンタクトを招いているのではないでしょうか。次いでバレーボール、柔道の順です。
部位別ではバレーボールでは捻挫などの下肢、サッカーでは肉離れや膝などの下肢、ソフトボール・軟式野球・柔道では上肢、バスケットボールでは上肢と下肢、バトミントンでは下肢、スノーボードは上肢・下肢、スキーでは以前は下腿骨折が多かったのですがブーツが長くなるに従って膝の前十字靱帯損傷が増えてきました。軟式野球やラグビー、空手では頭頸部の障害が多くなります。
[各論]
肩;外傷によるものと過度の使用による障害(overusesyndrome)に大別され、ほとんどがoveruseによるものです。上肢の挙上で疼痛、だるさ、不安感、運動障害、腕のしびれを自覚します。若年男性に多く、 野球の投球動作やバレーボールのアタック動作による障害です。大部分は保存的治療で改善します。
肘;スポーツに起因する外傷と障害は、上肢のなかでは手指に次いで頻度の高い部位です。ほとんどが転倒、転落、衝突などによるものです。最も多いのは肘関節の捻挫で、次いで骨折、打撲挫傷、脱臼、靱帯損傷です。スポーツ種目別ではバレーボール、軟式野球、バトミントン、ソフトボール、サッカー、柔道、テニス、剣道の順です。特に成長期の若者では投球による軟骨骨障害と靱帯障害が生じやすく、中高年ではテニス肘に代表される筋腱付着部炎が多くみられます。テニス肘になると水の入ったコップを持ち上げたり、ビールを注ぐことが困難になります。
手;競技中の転倒のほかにバレーボールのレシーブ時やサッカーのゴールキーパーがシュートを処理する際など、手関節の背屈が強制されたときに手根骨、とくに舟状骨骨折を起こします。初期には症状が軽微であるうえ、通常のレントゲンでは診断がつきにくいため、単なる捻挫としてスポーツ活動を継続して偽関節になることがあります。診断にはMRI検査が有用です。ゴルフ、テニス、野球などでグリップエンドからの衝撃で手根骨の有鉤骨鉤部骨折があります。突き指はスポーツ外傷のなかで最も頻度の高いものです。Jersey fingerはラグビーやアメリカンフットボールで相手のジャージやパンツをつかんでいるところを振り回されて、指先の関節に強い屈曲と伸展が加わって起こります。Skier’sthumbはストックを握ったまま転倒したりポールに手をぶつけた際に親指の根本の関節が過度の伸展と外転を受けて発症します。
腰;急な捻り、屈曲、伸展、回旋などの複合運動で筋・筋膜の過伸展による小断裂(肉離れ)や椎間関節の挫傷が起こります。腰椎椎間板ヘルニアは野球、バスケ、バレー、ラグビー、陸上、卓球、ボート、柔道に多くにられます。脊椎分離症は野球、相撲、柔道、陸上、体操などのトップアスリートにみられ、体幹の過屈曲、過伸展、捻転が原因です。
膝;前十字靱帯損傷が最も多く、膝の軽い屈曲位でジャンプや着地、急な方向転換、スキー板による転倒時の回旋で生じます。半月板損傷は前十字靱帯損傷に合併していることがままあります。
下腿・足;アキレス腱断裂や足関節捻挫で、スポーツ外傷中最多です。
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