サプリメント(各論)│豆知識コーナー|練馬区 大泉学園の肝臓専門医・内科 大井手クリニック

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豆知識コーナー

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2005年5月1日

サプリメント(各論)

ハイライト
● ケール
● テンチャ
● DHA、EPA
● βカロチン
● ブルーベリー
● 大豆イソフラボン
● キトサン
● コエンザイムQ10
● ウコン
● ニンニク
● メリロート
● イチョウ葉
● クロレラ

サプリメント活用の基本

今回は代表的なサプリメントについてその特徴、効能などを紹介します。
ケール(青汁);南欧から世界に広がったキャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどの原種で、アブラナ科アブラナ属の植物。食用野菜としての歴史は古く、紀元前200年には古代ギリシャ人によって栽培されていた。日本へはオランダ人によってもたらされ、江戸時代に「オランダナ」として記録されている。血糖上昇抑制作用やカルシウム豊富でその吸収率は牛乳に匹敵。発癌物質のニトロソアミンの生成阻害。花粉症のなかでも目の症状を緩和。
甜茶(テンチャ);バラ科キイチゴ属。原産地の中国では旧暦の正月(春節)に飲まれる。解熱作用、咳止め、食欲増進作用あり。花粉症には予防的摂取が有効。通年性アレルギーも緩和。
シソ;日本では平安時代から食用として利用。発汗作用、胃の働き促進、利尿作用があり、漢方でも用いられる生薬。葉は蘇葉と呼ばれ、解熱・鎮痛・利尿などに、種子は紫蘇子と呼ばれ、解熱、去痰に利用。有効成分はαリノレン酸、フラボノイドなど。花粉症や気管支喘息症状を改善。
DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸);DHAはマグロ、カツオの頭部(特に目の回りの脂肪)などから抽出される魚油に含まれる成分、EPAはいわしの魚油から抽出される。ともに動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞などを予防する効果が注目され、EPAは高脂血症や動脈硬化症に対する医薬品として承認されている。その他にDHAは痴呆の改善、記憶・学習といった脳機能の向上、抗うつ作用、喘息などのアレルギー抑制、視覚機能の向上などが、EPAは抗うつ作用、関節リュウマチ、潰瘍性大腸炎、乾癬などに効果が期待されている。
βカロチン;緑黄色野菜に多く含まれる色素で、体内でビタミンAに変換されて強い抗酸化作用を発揮。夜盲症(とり目)などの眼病変を予防。
ブルーベリー;ポリフェノールの一種であるアントシアニンを豊富に含み、イタリア、フランス、ドイツ、ニュージーランドでは医薬品として承認されている。血管保護、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の予防と改善、夜盲症や眼精疲労の改善。
大豆イソフラボン;。弥生時代に渡来、きな粉、枝豆、味噌、醤油、納豆、豆腐、湯葉など多彩な食品に加工。エストロゲン様作用を有し、更年期症状を緩和。その他骨粗鬆症予防、心筋梗塞予防、抗肥満作用、血中脂質改善作用、乳癌抑制など。

薬剤とサプリメントの併用に注意

キトサン;カニ、エビ、シャコなどの甲殻類やオキアミ、キノコ類の菌糸体中の成分であるキチンから抽出。日本では食品添加物(増粘剤)として利用。コレステロール低下作用、尿酸値や血圧の上昇抑制作用。食物繊維であるため、胃腸が弱っている時は控えめに。
コエンザイムQ10;今話題のコーキュウテンは心不全の治療薬として承認されていますが、その他に抗酸化作用、肌荒れ改善、疲労回復、抗アレルギー作用、動脈硬化予防が期待されている。血液をサラサラにするワーファリンの作用を減弱させます。
ウコン;ショウガ科、肝臓保護作用、健胃剤、抗酸化作用、抗癌作用、抗炎症作用がありますが、出血傾向が強まる可能性がある。
ニンニク;ユリ科、疲労回復、抗癌作用、高脂血症改善、高血圧改善が期待されているが、ワーファリンの作用を増強。
メリロート;マメ科の植物で、ハーブの一種。我が国ではダイエット食品に含有。末梢循環改善作用、痔核症状緩和作用が期待される。抗凝固薬との併用で出血傾向が増強。
イチョウ葉;脳内血流を改善して記憶障害や痴呆症の改善が期待される。抗凝固剤の作用を増強して出血傾向の悪化。
クロレラ;蛋白質、アミノ酸、ビタミン類、ミネラル類などを豊富に含む藻の一種。ワーファリン作用を減弱させる。
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