リハビリテーション医療│豆知識コーナー|練馬区 大泉学園の肝臓専門医・内科 大井手クリニック

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練馬区の肝臓の専門医です。経鼻内視鏡検査も行っています。

豆知識コーナー

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2007年10月1日

リハビリテーション医療

ハイライト
●リハビリテーション専門医
●急性期リハ
●回復期リハ
●維持期リハ

脳血管疾患

今回から数回にわたってリハビリテーション医療について概説します。現在、日本リハビリテーション学会員数はおよそ9800名、そのうちリハビリテーション専門医は1360名前後で、これは会員の15%程度にしかすぎません。我が国の医学教育のなかで、リハビリテーションはあまりとりあげられてこなかったことや、卒後に研修する機会がなかったなどが、専門医への関心の低さにつながっていると思われます。現実には高齢化社会と化した我が国において、障害者の80%が65才以上であるため、高齢者に特有な障害の原因とその後遺症に対するリハビリはとても重要な課題であり、また、医療保険の面からも、早期退院、早期社会復帰が求められているため、益々リハビリテーションの重要性が認識されてきました。
【脳血管疾患】
脳卒中は死因の第3位(13万人)、総患者数の第4位(137.4万人)、国民医療費の第4位(1.7兆円)、高齢者医療費の第1位(1.38兆円)を占め、要介護要因の第1位です。以上より、国民の健康、福祉、医療経済において極めて大きな分野です。
<主な機能障害>
病巣部位によって運動障害、感覚障害、高次脳機能障害(失語症、失認症、失行症、遂行機能障害、認知症)、構音障害、嚥下障害、脳神経障害障害、神経因性膀胱などの障害がみられます。さらに、不動に伴う拘縮、筋力低下、褥瘡、起立性低血圧、体力低下などの廃用症候群に陥りやすくなります。
<リハビリの流れ>
急性期、回復期、維持期分けられます。急性期リハ:障害の急性期には救命救急処置、脳障害の進展防止が優先されますが、過度の安静維持は廃用症候群を招きかねませんし、廃用症候群がひとたび起こると、その治療に多くの時間と労力を要するため、リハビリの妨げになります。発症直後から十分なリスク管理の基にベッド上で体位保持、体位変換、関節可動域訓練が開始され、次いで生命の危機を脱して意識が回復したら座位訓練、寝返り、起きあがり、移乗動作、車いす操作、立位などを加えていきます。意識清明となれば嚥下状態に注意しながら経口摂取開始、尿カテーテルを抜去して排尿の自立を目指します。回復期リハ:的確な予後予測・リハビリゴール設定の下に移動、セルフケア、嚥下、コミュニケーション、認知等の障害に対し、チームワークでアプローチして、最大限機能回復、早期社会復帰を目指します。主な障害への対応のポイントを紹介します。

①運動麻痺:アプローチとしては電気刺激なども利用して麻痺そのものの回復を促していくか、筋力低下・拘縮などを予防・軽減していくか、健側機能を向上させ、補装具・自助具などを用いて日常生活の向上を目指していくかです。障害後に70%は歩行可能となりますが、上肢が実用手まで回復するのは20%位です。
②歩行障害:歩行訓練、装具・杖などで安全の確保、全身持久力の向上などです。
③失語症:言葉の選択、理解、発語の障害で、発語訓練や呼称訓練、文字と絵の対応訓練、復唱訓練、ジェスチャーによるコミュニケーションなどです。
④嚥下障害:嚥下障害は誤飲性肺炎・窒息の危険、低栄養・脱水、食事の楽しみの喪失、介護負担の増大をもたらします。義歯の調整や口腔ケア、嚥下関連筋の訓練、アイスマッサージによる嚥下反射の惹起、空気や唾液の嚥下による訓練などです。
⑤高次脳機能障害:左半分を無視する障害で、注意喚起していきます。維持期リハ:獲得した機能を長期に維持・向上するために生活の中でのリハビリが中心です。
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