胃のなやみ│豆知識コーナー|練馬区 大泉学園の肝臓専門医・内科 大井手クリニック

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豆知識コーナー

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2009年9月1日

胃のなやみ

ハイライト
●蠕動運動
●逆流性食道炎
●胃酸過多
●知覚過敏

胃もたれ、胃の痛み、胸やけ

食べ物が胃に入ると、胃の蠕動運動によって胃酸と混ぜ合わさり、消化吸収しやすいカユ状になって十二指腸へと送られます。おいしい食事を楽しみ、必要な栄養を補給するためには、胃を健康に保つことが大切です。しかしながら、私たちの日常生活では胃に関する不調が多いのが事実で、「胃がもたれる」、「胃がムカムカする」、「胃が痛い」、「胸やけがする」など様々な症状として表現されます。胃はデリケートな臓器で、心身の不調にいち早く反応する臓器です。
【自律神経も影響する消化のメカニズム】
胃は入ってきた食べ物の大きさに合わせて拡張し、塩酸を含んだ強酸性の胃液を分泌して蠕動運動によって食べ物と胃液を混ぜ合わせ、十二指腸、小腸に送り出します。その後食べ物は胆汁や膵液と混ざり合って栄養分が吸収され、不要物は大腸に送られて、大便となって排出されます。これらの消化管はつながっているため、一部の不調が消化管全体に影響を及ぼします。また、消化管の動きや消化液の分泌には自律神経がかかわっているため、精神的ストレスが消化に影響します。胃で起こる不調の原因として、蠕動運動が悪い、胃袋が食べ物に合わせてうまく拡張できない、胃酸過多、胃の粘膜が胃酸に過敏などがあります。 不規則な食事や生活習慣、ストレスなどが不調を引き起こすきっかけになることが多く見られ、生活の質を低下させてしまいます。
【胸やけ】
みぞおちから胸の下がジリジリ、チリチリする、焼けるような感じに突き上げてくる、胸のあたりがジワッと痛む、などど表現されるもので、これはpH2前後の強い胃酸が食道に逆流することで感じられる症状です。消化管の動きが悪くなったり、肥満などで腹圧が上昇することで、胃液が食道の方へと逆流して上がってきます(逆流性食道炎)。背骨が曲がっている高齢者、肥満、早食い、過食、タバコ、脂肪食などでよくみられます。
【胃もたれ】
胃が重い感じ、胃がすっきりしない、などと表現されます。胃に食べ物がたまり、十二指腸へうまく送られないために起こりますが、胃酸過多でも起こることがあります。肉類、油物は胃の蠕動を低下させるので、胃もたれの原因となります。
【胃が張る】
食べ過ぎれば胃が張りますが、早期膨満感といって、食事の途中で胃が張ってそれ以上食べられなくなってしまうことがあります。胃が十分に拡張しない時や、胃が知覚過敏になって、少しの食事でも満腹感を感じてしまいます。
【胃の痛み】
シクシク痛む、焼ける感じ、鈍い痛み、差し込むように痛いなどの症状が空腹時や食後、就寝時などに起こります。胃酸過多や胃の知覚過敏などで起きると考えられています。
【むかつき、嘔吐】
食べ過ぎや飲み過ぎなどでよくみられますが、胃の知覚過敏や胃の蠕動運動異常などがかかわっています。急性腸炎や癌などで消化管が狭くなった時にもみられますし、脳卒中などの消化管以外の疾患の症状として現れる事があります。
【つかえる、飲みにくい】
胃酸の逆流のほか、食道の蠕動運動が低下していたり、食道炎や食道癌で食道が狭くなっていると起こります。ノドの病気や、脳卒中、筋肉や神経の病気でもみられるので、脳神経系の病気がないかどうか検査する必要があります。
【胃を健康に保つセルフケア】
腹八分目、規則正しい食生活、良く噛んで、空腹時のアルコールは控え、禁煙、肥満と便秘の解消、ストレスをためない、睡眠をよくとる、食後3時間は横にならない、ゆるめの服装などです。ピロリ菌は退治しておきましょう。
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