サプリメント(総論)│豆知識コーナー|練馬区 大泉学園の肝臓専門医・内科 大井手クリニック

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豆知識コーナー

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2005年4月1日

サプリメント(総論)

ハイライト

●  医薬品
●  食品
●  保健機能食品
●  ビタミン
●  ミネラル
●  補酵素

サプリメント活用の基本

近年の健康ブームでサプリメントを積極的に摂る人が増えています。薬局や通信販売などで誰でも手軽に購入できます。しかしながら、健康被害が全くないわけではなく、サプリメントを安全に、有効に活用するためには選び方、摂り方を含めた基本的な知識を正しく身につけておく必要があります。
サプリメントと医薬品の違いはなにか?
日本の法律ではヒトが口から摂取するものは大きく「医薬品」か「食品」のどちらかに分類されています。医薬品とは病気の治療・予防を目的とするものであることが薬事法により定義されており、各薬剤毎に投与方法、投与量、効能効果が定められています。この医薬品に該当しない物は錠剤、カプセルの形態をとっていても「食品」に分類され、病気の治療・予防を目的としている旨の表示をすることが出来ません。また、医薬品と食品の中間に位置づけられるもとのして、厚生労働省が、ある健康表示をつけることを許可した保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品)があります。特保マークのついたヨーグルトを見かけたことがあるかと思います。この栄養機能食品は2001年に厚生労働省が定めた規格基準を満たした健康食品のことで、例えばビタミンCなら35~1000mgの基準量を満たすサプリメントや飲料であれば、「皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養食品です」といった機能表示が可能です。従来はビタミン類12種類(ビタミンA、ビタミンB1、B2、B6、B12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ナイアシン、葉酸、ビオチン、パテトテン酸)、ミネラル類2種類(カルシウム、鉄)が対象でしたが、2004年4月からミネラルに亜鉛、銅、マグネシウムが新たに追加されました。
飽食の時代といわれている現代において、敢えてサプリメントでビタミンやミネラルを摂る必要があるのでしょうか?
現代の食生活は「カロリー過剰、ビタミン・ミネラル不足」であるといわれています。ビタミンやミネラルは三大栄養素である糖質、脂質、蛋白質が体内でエネルギーとして働く際にサポート役となる補酵素であるため、摂ったカロリーに見合うだけの摂取が必要不可欠です。しかしながら、現代の食生活ではビタミン・ミネラルは以下の理由から欠乏状態であるといわれています。第一に、加工食品を食べる機会が増えてきましたが、加工食品は生成・加工の段階で食材に含まれているビタミン・ミネラルの多くが損失してしまいます。例えば、マグネシウムでいうと、精米は玄米の7分の1、精白パンは小麦の6分の1に減少するという報告があります。第二に野菜に含まれるビタミン・ミネラルの減少があります。元来、日本は欧米に比べて土壌に含まれるミネラルが少ないうえ、化学肥料や農薬で土のミネラルバランスが崩れ、野菜などの作物のミネラル含有量が減少してきました。ビタミンについても、温室栽培や農薬の影響を受けて減少しています。例えば、ほうれん草は20年前と比べると100g中に含まれる鉄分は3.7mgから2mgになっています。
サプリメントはいつ摂るのが良いのか?
サプリメントは食品なのでいつ、どのように摂っても問題はありませんが、一日の目安量を2~3回に分けて食事と一緒に水などで摂るのが一般的です。
いろいろな種類のサプリメントを組み合わせても問題はないのか?
基本的には問題ありませんが、種類によっては成分が重なる場合があるので、目的を合わせてどちらか一方を選ぶなど注意が必要です。
薬と併用しても問題ないか?
ほとんどの場合問題ありません。ただし、服用している薬の効果を減弱させたり、逆に増強させるものがあるので注意が必要です。特に、血液凝固能に関する内服薬は影響を受けることがあります。
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