骨粗鬆症│豆知識コーナー|練馬区 大泉学園の肝臓専門医・内科 大井手クリニック

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豆知識コーナー

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2008年10月1日

骨粗鬆症

ハイライト
●運動不足
●日照不足
●偏食
●出産・閉経
●ステロイド剤

原因や予防法

現在我が国では1000万人を超える骨粗鬆症の患者さんがいると推定されています。そして80歳を超える女性の5人のうち4人は骨粗鬆症といわれているほど、女性患者さんが多いことも、この病気の特徴です。骨粗鬆症は自覚症状がほとんどなく、長い年月をかけて進行するため、骨折して初めて病気に気が付くという場合も少なくありません。
【原因】
身体の細胞がどんどん増えるように、骨でも骨細胞という細胞が生まれてからずっと増え続けます。骨が活発に成長して身長が伸びるのは18歳位までです。この頃が骨密度が最も高く、丈夫な骨のピークです。その後、年齢と共に骨密度は減少しますが、
①若い頃の運動不足
②日照不足(紫外線の作用でカルシウムの吸収に必要なビタミンDが皮膚で合成される)
③カルシウム含有量の多い食品(牛乳、魚、豆腐、納豆、海草類、小松菜など)をほとんど食べないなどの偏食があると、正常な骨量が確保できず、骨粗鬆症になりやすくなってしまいます。
④特に女性は出産や閉経で女性ホルモンのバランスが崩れると、骨の中からカルシウムが血液中に溶けだして、骨密度が低下してしまいます。
⑤何らかの病気でステロイドを使用してると、副作用で骨粗鬆症が進行してしまいます。
【骨粗鬆症になりやすい人】
以下の項目にあてはまる人は注意して下さい。
①閉経後の女性や高齢者
②かつて骨折したことがある
③よく手首や腕、肋骨などを骨折する(風邪の時に咳がひどくて肋骨を骨折した)
④運動がきらい、10~30歳代まで全く運動しなかった
⑤喫煙
⑥一日に2合以上飲酒する
⑦コーヒーが大好きで日に何杯も飲む
⑧ほとんど外出することがない
⑨ステロイドを使用してる
⑩急激なダイエットでやせすぎ
⑪牛乳や乳製品が嫌い
⑫胃を切除した、卵巣を摘出した、副甲状腺機能亢進症、糖尿病。
たとえ骨密度が低下して骨が弱くなっていても、運動で筋肉を強化して足腰がしっかりすれば、つまずいても転びにくくなり、たとえ転んだとしてもとっさの防御姿勢がとれて骨折を予防することができます。運動が苦手な人でも、毎日30分以上のウオーキングを続けるだけで骨折予防になります。

【男性高齢者も注意】
女性は閉経と共に女性ホルモンが急激に減少するため、50歳代、60歳代で骨粗鬆症になる人が多いのですが、この頃は大半の男性はまだ骨がしっかりしています。ただ腎臓や腸を患っていたり、胃切したことがある場合は男性でも早い時期に骨粗鬆症になりやすくなります。
【無理なダイエットにご注意】
「スッキリとやせて美しく」は若いときほど強い願望です。リンゴしか食べないなどの無理なダイエットは大変危険です。最近の研究では、骨に必要な栄養素はカルシウムだけでなくマグネシウム、葉酸、ビタミンD、K、B6、B12と多岐にわたることが分かってきました。女性の骨密度が一番高まるのは16~17歳頃ですので、この大事な時期に無理なダイエットをしていると、丈夫な骨を作ることが出来なくなってしまいます。
ダイエットを始めた年齢が若ければ若いほど骨密度は低下しやすくなります。一方、更年期でのダイエットも注意が必要です。閉経後の骨量がどんどん減っていく時期に無理なダイエットをすると、栄養素不足を招きます。ダイエットするなら、肉の脂身や食用油を減らし、バランスを考えて、低カロリーでカルシウムやビタミン豊富な食材を選ぶことが大切です。
(参考;こまど社、こまど№5、2008)
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