骨粗鬆症│豆知識コーナー|練馬区 大泉学園の肝臓専門医・内科 大井手クリニック

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豆知識コーナー

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2002年7月1日

骨粗鬆症

骨は生きている

骨粗鬆症
我が国の平均寿命は女性が84才、男性が74才で、世界一の長寿国です。少子高齢化で75才以上の後期高齢者が増え続けている現在、骨粗鬆症の患者が増え、骨折による痛みや猫背は日常生活に深刻な影響を及ぼしています。私たちの体には約200本の骨があり、支持組織として体を支えており、大腿骨(太ももの骨)で300kg、腰椎(腰の骨)で700kgの重さに耐えると言われています。このように「骨」と聞くと単に硬い固まりのような印象を受けますが、約70%はリン酸カルシウムなどの骨塩、約30%はタンパク質の一種であるコラーゲンなどからなる骨基質、骨細胞の他に骨を壊す破骨細胞と骨を作る骨芽細胞から成っており、血管も通っています。成長期すぎてからも骨の大きさや形を保ちながら新陳代謝して絶えず新しい骨と入れ替わっているのです。骨には体内のカルシウムの99%が貯えられていますが、カルシウムというのは単なる骨の成分ではなく、人間のからだのあらゆる細胞の機能や神経の伝達に重要な役割を担っており、必要に応じて骨からカルシウムが溶け出て各組織に行くようになっています。
カルシウムは体内で合成できないため食事などから摂るしかありません。しかしながら、せっかく摂ったカルシウムも骨に取り込まれなければ体外に排泄されてしまいます。腸からのカルシウム吸収を助けるのはビタミンDで紫外線によって皮膚から合成されます。骨への取り込みにはビタミンKが働きます。近年、牛乳の成分で乳塩基性タンパク質(MBP)が骨の代謝を調節する最重要因子として注目されています。

骨粗鬆症の診断と予防、治療

骨粗鬆症の診断は脆弱性骨折があったか、なくても骨密度が若年成人平均(YAM)の70%未満とされています。骨密度は腰椎や大腿骨頸部、第二中手骨を用います。治療は、ビタミンDとビタミンK、カルシウム製剤が用いられていますが、近年は骨代謝度を測定できるようになり、代謝が亢進している場合は骨からカルシウムが溶出しているため、これをくい止めるためにはビタミン剤では無理なのでアレンドロ酸ナトリウムなどを内服するのが最新の治療法です。
予防法は、血中カルシウム濃度を保つためにカルシウムを1日600mg以上(牛乳1本200mg、豆腐1丁360mg、小松菜1/4束232mg、ししゃも3尾190mg、生揚げ1枚288mgなど)を空腹時に摂り、ビタミンDの豊富な干し椎茸、マグロ、イワシ、カツオなどもあわせて摂ります。1日30分程度の日光浴、また運動で筋肉を使うと骨形成を刺激します。カルシウム吸収を抑制するのは酒、たばこ、コーヒー、食物繊維や食物添加物中のリンです。
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