認知症│豆知識コーナー|練馬区 大泉学園の肝臓専門医・内科 大井手クリニック

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豆知識コーナー

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2009年3月1日

認知症

ハイライト
●記憶
●見当識
●判断力
●アルツハイマー病
●老人斑
●軽度認知障害
●振り向き現象
●取り繕う
●作り話

初期に見落とさないために

今回は認知症について、より早く気付くコツを概説します。認知症とは、医学的には「脳の器質的疾患により記憶・見当識(時間や場所)・判断力などの認知機能が低下し、社会生活に支障を来すようになった状態が継続しているもの」と定義されます。物忘れが目立つのがアルツハイマー病ですが、認知症=アルツハイマー病ではなく、動脈硬化による血流障害が原因である脳血管性認知症や、幻覚・幻視が目立つレビー小体型認知症などがあるので、認知症とは気付かないこともあります。ここでは、アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)について説明します。
【初期とは】
アルツハイマー病では発症20年以上前に大脳皮質連合野という部分に老人斑といわれるβ蛋白(βアミロイド)が異常蓄積し始めています。それから10年くらいかけて大脳全体に老人斑が拡がりますが、この間は無症状です。次いで、β蛋白が刺激となってタウ蛋白が神経細胞内に蓄積し始め、これが10年ほどかけて大脳皮質全体に拡がっていくと、認知症として発症に至ります。この前段階、記憶障害や軽度の認知症はみられるが、まだ生活機能が保たれているので、認知症とはいえない時期を、「軽度認知障害」といいます。したがいまして、脳病変は出来始めていますが、無症状の時期15年前後、軽度認知障害の時期5年前後から認知症初期に至ります。これまでは、認知症になった時期に早期に発見することが早期診断とされてきましたが、これでは遅すぎるため、軽認知障害~発症早期の間に発見することが、早期発見といわれるようになりました。
認知症

初期症状

表1に認知症初期症状を示しましたので、チェックしてみて下さい。アルツハイマー病の「それらしさ」を紹介します。健忘(物忘れ)が主であるため、「同じ事を何度も聞き返す」が、家族が最初に気付く症状の中で最多です。例えば、質問して答えを得た後に、再度同じ質問をする、答えを忘れたのではなく、質問した行為自体を忘れます。また、年相応の物忘れなのか病的なのかは、例えば、伝言があったのに伝え忘れ、あとからそのことを指摘された時に、「あ、そうだった」と思い出して謝れば年相応、指摘を受けても「そんな話は聞いていない」と怒り出せば認知症です。お年は?と尋ねられた時、「振り向き現象」といって、付添人に確認するのは、記憶があやふやになっていることに気付いているので同意を求めています。さらに進行すると平然と嘘の年齢を答えます。抽象的な返事で「取り繕う」、無意識に「作り話」をする、「物忘れ」を忘れる、などです。
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