手足のしびれ│豆知識コーナー|練馬区 大泉学園の肝臓専門医・内科 大井手クリニック

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豆知識コーナー

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2009年4月1日

手足のしびれ

ハイライト
●記憶
●見当識
●判断力
●アルツハイマー病
●老人斑
●軽度認知障害
●振り向き現象
●取り繕う
●作り話

初期に見落とさないために

若いときには感じなかった手足のしびれ、加齢と共に出やすい症状ですが、テレビや人から聞いた話では、脳梗塞ではないかと心配になります。ジンジン、ピリピリ、チクチク、何となく違和感、と様々な症状の出方があります。また、その原因も多岐にわたっています。多いのは神経の圧迫や血行不良によるものですので、順次概説していきます。 
【中枢神経】
①脳卒中;様々なしびれの中で特に注意しなければならないのが、脳梗塞や脳出血によるしびれです。おおかた、突然症状が起こることが多く、意識がもうろうとしたり、呂律が回りづらくなったり、吐き気、物が二重に見える、片側の手足に力が入りにくいなどの症状を伴うことが多いです。発症してから3時間以内の脳梗塞でしたら、血栓溶解療法で完全回復も望めます。
②脳・脊髄腫瘍
③神経根の圧迫;手足に伸びている神経は背骨の中を通っている脊髄から出ていますが、この根元である神経根が圧迫されるとしびれます。椎間板ヘルニア、頸椎症、脊髄腫瘍、脊髄損傷などです。腰から下の、特に膝から下がしびれる場合は、腰椎から出ている神経根が圧迫されている脊柱管狭窄症です。歩くと痛くなりますが、かがんだり前屈すると圧迫が取れてまた歩けるようになります(間歇跛行カンケツハコウ)。 
【末梢神経】
手や足そのものに異常がある場合です。①手根管症候群、肘部管症候群、足根管症候群;中指と薬指にしびれが起こるのが手根管症候群で、40才以上の良く手を使う仕事の女性に多くみられます。これは、手のひらの付け根部分にある神経の通り道である手根管が狭くなって起こります。一方、薬指と小指がしびれて、細かい作業がしづらい、手の指をまっすぐに伸ばせないなどは肘部管症候群です。これは、肘関節の後ろ側を走っている尺骨神経が、肘関節の変形によって圧迫されて起こるしびれで、スポーツ選手に多くみられます。
【血行障害】手足の血管が動脈硬化などで細くなり、血液の流れが悪くなってしびれや痛みが生じます。正座で足がしびれるのも一時的に足の血流が悪くなるからです。しびれている部分が冷たく感じるときは膠原病やバージャー病(喫煙者に多い)が疑われます。この場合は皮膚の色が白や紫色になることがあります(冷やすと確認されるレイノー現象)。高齢&動脈硬化で見られるのが閉塞性動脈硬化症です。足の血流低下によるもので、足甲やくるぶしの動脈が触れなくなります。歩くと痛くなり、休むとまた歩けるようになる間歇跛行、つまり足の狭心症のようなものです。
【その他】
糖尿病では手足の指の手のひら側にしびれ感、違和感、手袋をして物に触っているような感覚の鈍さが出現します(糖尿病性神経症)。左右同時に感じるのが特徴です。リウマチや骨・関節の障害、うつ病、更年期障害、精神的ストレス、風邪などのウイルス感染でもしびれます。 
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