動脈硬化を予防するために│豆知識コーナー|練馬区 大泉学園の肝臓専門医・内科 大井手クリニック

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豆知識コーナー

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2009年5月1日

動脈硬化を予防するために

ハイライト
●動脈硬化
●コレステロール
●メタボ
●肥満児
●日本食
●糖尿病

ご飯は強い味方

1980年代、我が国は最も動脈硬化性疾患の発生頻度が低い民族として紹介されていましたが、現在、動脈硬化性疾患は死因の25%を占めるほど増加してしまいました。特に、30才代、40才代という若さで発病する人が増えているのが問題です。その大きな要因の一つに、お米中心だった食生活から肉中心の脂肪分の多い欧米型に変遷し、穀類の摂取が減少したためです。また、スナック菓子や清涼飲料水がいとも簡単に手に入るようになり、車社会になったことによる運動不足などがあげられます。結果的に、肥満が増え、コレステロール値が欧米人並に上昇しました。
【動脈硬化とは?】
心臓から血液を体の各部分に運ぶのが動脈ですが、この動脈の壁にコレステロールが付着して血管の壁が厚く硬くなり、弾力を失って細くなるのが動脈硬化です。こうなると血液の流れが悪くなりますが、さらに、血栓といって血の塊ができて血流を閉ざすと、脳梗塞、心筋梗塞となります。
【どうして動脈硬化になるの?】
コレステロールには善玉と悪玉があり、前者はHDL、後者はLDLと呼んでいます。HDLは余分なコレステロールを回収しますが、LDLは血管にこびりついて、動脈壁を硬く、細くし、ここに血の塊が形成されやすくなります。また、最近よく耳にするメタボ、つまり高脂血症や高血圧や糖尿病や腹部肥満(リンゴ型肥満)が揃った状態で起こってきます。
【若くても動脈硬化になるの?】
近年は30才から40才代の子育て世代での発症が増加しており、その原因として子供の頃からの肥満が指摘されています。現在、我が国の肥満児の割合は、40年前と比べると、各年齢とも約3.5倍増えています。学童の糖尿病も約3倍増えています。
【動脈硬化を予防するためには】
言うまでもありませんが、生活習慣病の予防につきるわけで、つまり、食事のカロリー制限と運動の習慣化、禁煙、体重減量などでLDLコレステロールを下げることです。
【どんな食生活が良いの?】
過去50年間の我が国の栄養素別摂取構成比をみますと、炭水化物が減り、脂質が急激に増えています。まず、食事のエネルギー量を適正にすることです。体重が1Kg減ると、総コレステロールが10~20mg/dl減るというデータがあります。そして、コレステロールを上げる動物性蛋白質や脂質を減らして大豆製品や魚を増やし、炭水化物である穀類や野菜の割合を増やします。ご飯を主食とした日本型の食事は主菜、副菜がバランス良く組み合わさっています。
動脈硬化を予防するために
動脈硬化を予防するために
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